これから美容師になる君たちへ
池袋にサロンをオープンし、1年半が経ちました。
皆様のおかげさまで、お客様もたくさんいらっしゃっていただきありがたい限りです。
僕は銀座と同じ料金で新規のお客様にも割引は一切しておりませんが、
初めましてのお客様や月曜日に合わせて来店していただく池袋からのお客様が来店していただいています。
当初、池袋でサロンをオープンするときに
何故池袋なのか?や技術料が安いサロンをオープンされるんですか?などよく聞かれましたが、
僕は毛頭そんなつもりもなく、
場所に関係なく、「技術や提供するサービスが本物であれば価値を感じていただくお客様が必ずいる」と思っていましたし、
僕以外のサロンスタッフの平均客単価も12000円以上に推移しています。
新規のお客様は僕の新規指名を除いて月間130名〜150名です。
スタイリスト4名が担当しており、未だに勉強会は毎週日曜日の営業後、月曜日の朝は僕の勉強会があり
スタイリストにはカット中心の勉強会、
アシスタントには、ブローやその他技術の勉強会、
毎週火曜日、金曜日は外部講師を招いて朝は勉強会を行っています。
学び続けることにより、価値が上がり、価値が上がることによりお客様に喜んでいただける。
僕もスタイリストデビューした頃のカット料金は6500円でした。25歳でスタイリストになり、現在はカット料金が8000円いただいています。
カット料金が安いことがいけないとは思いませんし、そこに需要があるから成立しているとも思っていますが
自分自身どういう美容師になりたいのか?
この一点に尽きるのではないでしょうか?
僕は美容師になって17年経ちますがこれから美容師になる専門学生の皆さんも少し考えていただきたいんですよね。
10数年間勉強し、お客様に提供する自分のサービスの対価としてどれくらいの価値を持った技術を得たいか?
そして、得ただけでは意味がありません。
それをどのようにして知ってもらうか?
これからの美容師には必須の要素だと思います。
より、本質的な内容を問われ、内容自体を伝えなければお客様は来店しません。
来店されたとしても、技術力がなければ継続的に来店していただけません。
なぜあなたでなければいけないのか?
他の美容師にない価値。
そういったものを創出していかなければ、数千円のカット料金でもお客様には響きません。
僕は専門学生の頃はこんなことを考えたことなかったんですけどねww
今までは、キャリアのある美容師さんの発言を見聞きするメディア自体がほとんどなかったですからね。
僕の美容師キャリアも興味あるかどうか知りませんがww
一応書かせていただきます
僕が初めて美容師になった頃はカリスマ美容師ブーム前夜でした。
美容師になった1年後に、カリスマ美容師旋風が巻き起こり当時自由が丘、神奈川近辺で勤務していた僕は
青山や原宿で働く同期からカリスマ美容師の皆さんの凄まじい仕事ぶりを聞いており、悶々としていました。
一番最初に勤めさせていただいた美容室で、会計もアシスタントが兼務しており
予約数と大体の客単価で、スタイリストの方の大体の売り上げがわかりました。
そうです。
僕は嫌な奴でしたww
予約システムから売り上げの上限もわかり、なんとなく天井が見えた気がしたんです。
今考えれば、そこも含めて自分自身が改革できるような位置に行けばよかったんですが、
当時20歳の僕にはそこまで頭が回りませんでした。
まぁ、頭悪かったんですよね。
当時オーナーに退社の意思をお伝えしようと「お時間いただけないでしょうか?」
とお伝えしたのですが、なかなか忙しくお時間がいただけなかったので
事もあろうか、
オーナーと幹部の皆さんのミーティングに入っていき、
「僕は売り上げを500万以上上げ、知名度のある美容師になりたいです。ここでは無理です。だからやめさせてください。」
と、今考えたらなんという非常識極まりなく、クズのような発言です。
お世話になっておきながら、本当に自分自身稚拙だったなと反省しています。
この場をお借りした謝罪させていただきます。
オーナーには当然ながら、
「お前みたいな失礼なやつは明日から来なくていい。」
と、退社を受理していただき。
翌日お世話になった先輩方にサロンを回り短い期間でしたが有難うございましたと挨拶をさせていただきました。
なんか青山いかないといけないみたいな強烈な切迫感というか空気を感じてたんですよね。
まぁ、そういうのに流されるあたりが愚かなんですけどねww
もちろんそれだけではなく、凄まじい仕事ぶりを自分の美容師人生のために見てみたい!学びたい!みたいなものも強烈にありました。
そこで学んだことは、技術だけでなく、知識だけでなく、教えてもらえることはみんな同じ
それをヒントにどう行動していくか?ということでした。
そんなどうしようもない僕が、これから美容師になる君たちへお伝えしたいのは、
この仕事は素晴らしい仕事だと思えるほど、頑張って下さい。
大切に思えるほど、時間をかけてください。
自分にとってかけがえのないものにするには、あなた自身でしか出来ません。
失敗なんて、いっぱいすればいいし
つまずいたら立ち上がればいいだけ
僕もそうしてきましたし、
これからもこの仕事を大切にしていきたいと思っています。
これから美容師になる皆さんへ、共に頑張りましょう☆
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